住宅ローンは早く返したほうがいいの?

2018.06.08

住まい

「借金を早く返したい!」との気持ちから、住宅ローンの返済方法について多くの相談を受けます。今回は、皆様が良く利用している「繰り上げ返済」にスポットライトを当てて議論を深めてみましょう。

 

・繰り上げ返済には二種類ある!

まず、繰り上げ返済と一言で言っても、返済期間を短くする「期間短縮型」と、毎月の返済額を減らす「返済額軽減型」の二種類あることをご存知ですか?

どちらの繰り上げ返済にも返済資金は元本部分に充当されますが、期間短縮型は、短縮される元金部分にかかる利息がなくなるため、借入期間全体の利息を押しなべて減らす返済額軽減型よりも、利息軽減効果が大きくなる特徴があります。もし、繰り上げ返済後も手許に資金が十分あるのであれば、期間短縮型を選択しましょう。一方、返済額軽減型は、当初の返済期限は変えず、月々の返済に充てていた支出を抑えることができます。これにより、毎月の手許に残るお金が多くなるので、計画外の出費などに対応したい場合はこちらが理にかなっています。以上二つを比べると、将来の現金を増やすか、現在の手許現金を増やすかのどちらに重点を置くかで選択する手段が変わります。また、どちらの繰り上げ方法も、最近はインターネットバンキングサービスを利用することにより、ほとんどの銀行で手数料が無料です。資金さえあれば、繰り上げ返済を利用しない手はないように感じますね。

 

・無理に繰り上げ返済しなくても良い?

この家計改善に必須の繰り上げ返済ですが、本当に有効な手段といえるでしょうか。そもそもあなたはなぜ住宅ローンを繰り上げ返済しようと考えていますか?恐らく多くの方は、借金を減らすことで将来の安心を得たいからだと思います。しかし、少し考えてみてください。住宅ローンの返済は終わったが、手許にお金があまりない状況と、ローンは残っているものの手許の資金に余裕がある状況では、突然の対応に追われた時どちらが安心でしょうか?現在(2018年5月時点)、固定金利35年でさえ1%前半で借りられる時代です。この異常なほどの超低金利時代においては、住宅ローンを無理に返済するより、手許資金に余裕を残すという選択肢も考えられます。

 

・住宅ローンのメリットを味方につけて、上手に活用しよう!

住宅ローン程の大きな金額を長期で借りられることは大きなチャンスです。金利1%で長期間お金を借りて、仮にその資金を2%で運用できるならば手残りは確実に増えます。つまり、繰上げ返済して1%を減らすより、その資金を返済せず運用すれば、住宅ローンを借りながら手許資金を増やすことも可能です。経験値や感情の個人差はあるものの、経済合理性から考えると答えは明らかです。さらに、将来金利が上がった時も資金が増えていれば、繰上げ返済できる原資も多くなり、より有効な返済計画を実現できます。

例えば金融商品の代表選手ともいえる保険は、種類によって貯蓄や運用の要素を兼ね備えています。長期間で計画すれば住宅ローンの金利を上回る商品もありますし、何より時間は運用によって最大の味方です。いつの間にか逆転しないよう、ローンの金利動向だけでも半年に一度くらいチェックしておけばそれほど焦る必要もありません。

住宅ローン=借金というイメージがありますが、借金は必ずしも悪ではありません。特に住宅ローンは、「家を手に入れる」という利益の前借り行為であり、その行為に利息が発生しています。仕組みを正しく理解し、上手に活用できれば、理想の住まいと暮らしを早い段階で手に入れながら、将来の資産を増やしていくことが可能です。

 

いかがでしょうか。そうは言っても…と思ったあなた。

迷った時は我々にご相談ください!

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